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くそファイナンスに思う。
アベノミクスが始まってから、糞ファイナンスが目立つようになりました。
MSCBこそライブドア事件などで有名になり控えられてはいますが、
MSSOと実質的に同じ形を変えただけの手法が多く取られています。

これらのファイナンスは糞なのか?
糞なのだとしたら誰が悪いのか?
ということを考察してみようと思います。

まず糞なのか?
ということについては、
スキームからして、MSSOの引き受け手はほぼノーリスクで儲かるようになっていることが最大の問題です。(解説は省略します)
引き受け手がノーリスクで儲かるということは、既存株主が損していると言うことです。
そんなことが許されてはならないですよね。

誰が悪いのか?ということについてですが、
基本的にはファイナンスを選択する経営陣が悪いと言うことになります。
しかし、経営陣は大抵の場合において自社株を保有しています。
つまり経営陣は自分が損することを自分でしていることになります。

なぜか?と考えてみると、
株券を刷るということは、株価が高すぎると考えているか、どんなに資本コストが高かろうが何が何でも資金を調達しないとまずい(2012年のNPCはこちらのケース)かだと思います。
大抵のケースにおいては前者だと思います。

さて、株価が高すぎると思うなら売ればいいと思うのですが、
経営陣が株を売るには、信託をしたり売出しをするなどしなければならず、
それを発表した場合は経営陣が高すぎると思っているシグナルになり通常は株価が大幅に下がり売ることが出来なくなります。
(直近はそれも関係なく通るので喜んで売り抜ける選択肢を取る経営者も多いですね。)

売るという選択肢が難しい場合、次にとるべき選択肢がファイナンスということになります。
ここでは仮に経営陣が1万円が妥当だと考えている株式に100万円の株価がついているとします。(最近よくある話ですね。)
経営陣からすれば100万円のうちに売り抜けたいですが、そうも行かない、そう思ってるときに、○リル○ンチあたりから1株あたり90万円で刷らない?その代わりに株券貸してねという取引を持ちかけられたとします。(株券の量は2倍になるとします)

すると、株価は下がりますが、○リル○ンチに10万円タダで持っていかれてそれでも90万円で刷れたとすれば、1株あたりの価値が1万円から45.5万円に上がったことになります。
将来的に地合いが悪化して株価が下がった場合、経営陣からすれば自分の持ち株の価値が40倍以上になったことになり、あぁあの時にファイナンスしといてよかったな。となります。
めでたしめでたし。

と考えると、何をやっても株価を過剰に吊り上げてくる市場参加者がいる以上、
長期的目線で企業価値を考慮した場合ファイナンスしたほうが得ですし、
あまりにも過剰な株価は長期的に救われることは無いのだから、
(経営陣の側から見てついてる株価の期待にこたえることはほぼ100%無理だと考えられる場合、経営陣と市場参加者の期待に著しいギャップがある場合、というかただのおもちゃだになってる場合)
将来的に暴落した場合に備えてあらかじめ刷っておいたほうが下値も堅くなるし、
いいことづくめな気がしてきました。

そういうわけで、株価が過剰に釣りあがった場合には、(MSという有利発行だとしても)ファイナンスをする動機が生まれるのが必然であり、MSが合法である以上いやなら買い上げるなという結論になるんですよね。

まぁそもそも買い上げる人はそんなこと何も思ってないわけだから、
むしろファイナンス発表したら株価釣りあがるくらいなんだから、
既存株主を犠牲とか言うけど既存株主も喜ぶわけで、
誰も損してない気がするんだけれど。

論理的に考えれば、既存株主から○リル○ンチへの利益移転が起こってるわけですが、
各ステークスホルダーの動機と利益を考えればわりと丸く収まっているんじゃないですかね。

PS
乱暴な追記をすると、
経営陣が将来的に金利(=負債の調達コスト)が上がると考える場合、
すぐに需要が無くても信用力があれば、固定長期でお金を借りるのは、
リアルオプションの観点から考えても充分にありだと考えられます。
(将来の投資案件のWACC低下というリターン可能性を、最大損失がそれまでの金利で買う取引)
同様に、PER1万倍の株価がついている場合、
資本コストを0.01%(感覚的相対的に例で出した数字です。)になっていたとするならば、
今のうちに調達しておこうという考えは同様の観点から見てあながちおかしいとは言い切れないのではないでしょうか。
仮に引き受け手にノーリスクで手数料をとられても、資本コストが0.011%になったりせいぜい0.02%になるくらいだったら誤差みたいなものではないでしょうか。
(負債でいうシンジケートローンの手数料みたいなものと考えれば)
将来資本コストが10%だったり割高になってきて、それ以上のROICが出せない場合は、
その時に返済、つまり自社株買いすればいいのではないかと思います。

例えを変えると、
29.2%でしかお金を借りれない信用力しかない人に対して、
何を誤解したのかよってたかって0.01%でお金かしますよーなんて人が群がってくるなら、
とりあえず使い道がなくても借りるのはありじゃないかなぁと思うのです。
同様に手数料を抜かれて0.011%になっても0.02%になっても同様だと思うのです。

DDSのケースなんかはまさにこれで、本来青色吐息でまともなコストで負債も資本も調達できない状態のはずが、株式市場が低コストで資金を提供したために見事に息を吹き返しましたとさめでたしめでたしってやつですよね。





author:ダル♪, category:-, 04:32
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Comment
素晴らしく分かり易い解説でした!
また更新して下さいね。楽しみに待っています。
たかしろう, 2014/06/12 5:48 PM
ありがとうございます。
マイペースで更新していきます。
ダル♪, 2014/06/15 10:07 PM









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