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大局観
いつもどおりどうでもいいことを書きます。

漫画喫茶でアカギを久しぶりに読んできました。
本(漫画)を読み直すと前に読んだ時とは違う発見があってよいですね。

主に鷲巣麻雀編を読んで来たのですが、鷲巣がなぜアカギに負けてしまったのか?(正確にはまだ連載10年以上立った今でも決着は付いてませんが、アカギの元作品で未来のアカギが生きてるので、アカギは勝ったのだと思います。)ってことを考えながら読んでると面白かったのでそれを書きたいなぁと。


一見してアカギの巧妙な戦術、死を恐れない故の常識外からの刃に鷲巣が翻弄されて負けたように見えるのですが、
鷲巣は大きく分けて2つの致命的な失敗をしています。

一つは、当たり前の状況判断ができていない部分があったところです。
 代表的なのは、第五戦でメンタンピン一発三色イーペーコー裏1の倍満を振り込んだところです。それまでの経緯から怒ってしまい冷静な判断ができなくなって振り込んだという流れですが、いくらなんでも命と大金がかかった麻雀でそれはひどすぎるなぁと。
 逆に言えばあぁいう凡ミスがなければ、アカギの打ち回しがいくら巧くて時に刺さることがあろうが大金を持ってるというハンデを盾に普通に押し切れていたはずです。
 他には第六戦で、アカギが七対子黒牌単騎だと思い込み、4枚見えた2sを振り込んでますが、あれだって当たり前に消去法で考えれば当たり牌の可能性があるとわかるわけですよね。当たり前の状況把握を怠ったが故の振り込みなわけです。
 他にもあった気がしますが、VSアカギとか以前に普通の麻雀としての基本ができてないが故に自滅していることが大きい気がします。正確にはいつもはできていることが、大事な局面で一瞬抜けただけでも致命的になったということだと思います。


もう一つは、大局観を失っていることです。
 鷲巣の勝利条件はアカギを絶命させることです。要約すればつまり一度でも順位で勝つか、ロンツモで20000点取るかのどちらかです。
 決してその場の何切る問題を解く事でもないし、その局で振らないこと、上がる事でもありません。その場の押し引き判断や牌効率や点数期待値ではなく、アカギを絶命させる確率が高いゲーム展開を作るには今どの手がいいのかと考えることです。
 逆に言えばアカギがうまいのはそこのところをずらしてくるところなんですよね。その局、その手、その牌が全てといわんばかりに誘導して、ゲーム全体から考えれば悪手となる手を誘い出してくるんですよね。
 リスクの取り方も間違ってると思います。いざ血が抜かれ始めてからリスクを取り始めていますが、最初から金の壁を盾にして凡人でもわかる常識的な押し引き判断でリスクを取っていれば余裕で勝っていたわけです。追い詰められてからでは適切な判断が出来るわけがないですね。第六戦の南1局の3sと9pのどっち切るって、3sだと最大打点が高いから9pを切ったと言ってますが、当たる確率×裏ドラの確率を考えれば、9pのほうが最大打点(マンガン)が出る確率は高いと思います。
 でもあの状況なら共感してしまいますけどね。鷲巣が冒頭で言っている様に、国士にしか当たりようがない4枚目の西を切るのすら重くなる、命のかかった麻雀でそんな割り切って考えられるわけないですよね。
 リスクの判断もその場その場で欲や恐怖で決めている結果アカギに振り回されることになったわけですが、ゲームに勝つために適切なリスク量はどれくらいか?って考えてリスクテイクしていれば余裕で勝てるレベルの条件だと思います。
 大局観とは部分最適じゃなくて全体最適を考えること、理屈が一見正しいのになぜか間違えてしまう時は、大抵フォーカスする部分が間違っていることが多いです。


 逆にドラマチックに演出されてる展開、例えば鷲巣が死にかける原因となった北単騎待ちなんてのは言ってしまえば事故です。もしくは次元の違う実力の差と言えるかも知れません。実はあんなものはどうでもいいのです。
 あぁいう可能性を追えるところがアカギすげー!ってなるのは確かですが、アカギは当たり前のように上記2つの失敗を一切していません。アカギと鷲巣の差を分けたのは、ドラマチックな展開ではなくもっと簡単な当たり前の部分の差だったのではないかと思います。


 話は変わりますが、将棋のハンデ戦で、上手(強いほう)がやることは、
○場面をややこしくして自滅を誘うこと
○部分的な戦場は捨てるが、別の戦場ではリードを取ること、どの戦場が重要か判断する能力が高いので、うまく餌を撒いて本命はしっかり押さえること。

下手(弱いほう)が勝つためにやるべきことは、
○上手い手を指さなくて良いので、普通の手を指し続けること。
○場面をわかりやすく持っていくために、相手の攻めに対してすべて対応すること。

ということで、将棋のハンデ戦にも似ているのかなぁと思いました。


この話は株にも言えることだし、カードゲームにも言えることだし、なんにでもいえることだと思うのですが、難しいですよね。。。

PS
鷲巣は第一戦のときは、その基本に忠実なんですよね。多少上がられてもうまい打ち回しをされても、理不尽に勝ち負けるのが麻雀だと。

author:ダル♪, category:-, 20:31
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